SEIKO Marvel
ガラ箱出身のマーベルですから文字盤は良くないですね。
おまけにリュウズまで色が違っています。
この機械は赤金メッキを施された19石です。
当時の手巻は17石で充分だったのですが、これは2石増やした機械。
1956年11月からの製造でした。
まずは分解掃除をしてみました。少しは綺麗になったようです。
歯車も赤金メッキしてますね。部品の痛みも殆どなくまだまだ現役で活躍できそうです。
受けを取り付ける前に歯車の仕組みを見ていただきたく所定の位置に収めてみました。
四番受けを取り付けました。保油装置もガンギ車と三番車にあります。
これで幾分か長く油の効果が違ってきます。
香箱、キチ車、ツヅミ車を組み込んだところです。
香箱までも赤金メッキされ、とても綺麗ですよね。
角穴車も組込んでみました。
アンクルをアンクル受けにて取り付けて、出来上がりに近くなってきましたね。
どうです貫禄充分って思いませんか?いい顔してますね。
kuroさんの一言
先に取り上げたクロノスはマーベルを見本に大型と薄さで成功しましたが、マーベルはGSという名機の基礎となった時計。押しも押されもしない名機だと思います。時計職人にはマーベル派とクロノス派がいますが、ごらんになった貴方はどちら派でしょう。
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