SEIKO SPORTSMATIC

 セイコーのスポーツマチック・カレンダー820です。裏蓋のシリアルナンバーが7004130でしたからから1967年10月製造ですね。汚い面ですが、この時計は義父の生前に止まっていたものを頂いたもの。つまりは形見となってしまったものです。

   

 長くしまわれていたようで、機械にもサビが所々に見うけられます。ケースより機械を出してみましょう〜。

  

うわぁ〜ぉ〜・・・なんて奇麗な干支でしょう、ビックリですわ(笑)

   

 ここで針を3本とも抜くのですが、干支と針とにキズをつけないために、薄いビニールシートを針の上から被せて剣抜器という道具で外します。

   

機械の受け類を止めているネジにはこんな種類があります。

   

内装部品のすべてです。

   

輪列の2番車・3番車・4番車とガンギ車の配置です。

    

アンクルまで組立をしました。

   

 下の左がアンクルで、右横にあるのがアンクル受ですよね。上の左側がテンプ受けでその右側がテンプ一式。テンプの上にある小さな部品が穴石枠付と受石です。それをネジ類の中の香箱の左側にある金メッキした三角形の部品で止めています。これがダイヤショックと言われるもので。

   

 テンプ受まで組み立ててみました・・・。はて、何処かで見たような?・・・チャンピオン(手巻)や、フェアウェイとかに似てないですかね?

   

 機械組立終了しました。ネジも全てサビを落とし磨きをかけ奇麗になったと思います。手入れをすれば見違えるようになるものですね。

    

日付機構はこんな風になっています。

   

裏蓋にSEIKOと入っています。小キズはありますが、程度は良いほうですね。

   

風防が、すこぶる汚かったので交換しました。奇麗になりましたよね。
(仕様)
機械落径/27.6mm(直径)
機械厚み/5.7mm
テンプ振動数/18.000回/時
自動巻中三針/17石
カレンダー付 ダイヤショック(耐震装置)付

   
   
kuroさんの一言

 今回紹介したのは第二精工舎製のスポーツマチック。同ペットネームの時計は諏訪精工舎でも製造、販売されてたと記憶しています。同じ名前でも全く違った機械が搭載されていたはずです。

  

  

  

   

  

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