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この時計は1977年6月製造品です。Cal.48搭載の二代目クオーツスーペリア。 携帯精度は月差±1秒以内(常温)。当時の価格は18万円でした。ケースはステンですが、高級品に施されているザラッツ研磨は極限のミラー仕上げ(スーパーフィニッシュ)を採用しています。 |
干支は5分間隔にオニキスを、1分間隔にまで植字を取り付けています。手間がかかっていますよね。それにしても贅沢な作りです。 |
まずは電池ぶたをはずし、電池を出し電池ぶたを元に戻します。ケース裏ぶたを開けて機械を取り出しましょう。 機械も金メッキなど施されてはいませんが、それなりに奇麗。電池は銀電池(SB-A4)使用。容量67mAH。 |
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外装ケースは謎の白い粉(秘密)で洗浄しています。コレを使用しますとミクロの汚れも浮き上がりメント状態の汚れも溶かしてしまう優れものなんですよ。それではまず白い粉を水に溶かしてケースを浸けておきましょう。 |
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干支の真下はこんな風になっています。日・曜車で中の機械は見えません。曜車を取りはずすとこんな感じ。曜車と曜車押さえです。どちらも取り扱いに注意が必要ですよ! アルミで出来てて変形すると回転しなくなりますからね。 |
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回路ブロック、駆動コイル、銀電池、電池絶縁枠です。右の写真では部品を裏返しにしてみました。リード板には特殊な金メッキを施しています。電池の液漏れなどで酸化し剥げますと導通低下するんです。汚れなど有る場合、優しく拭き取らなければならないんですよ。 |
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ステーターの中にステップローターを組み込んだ状態です。右の写真ではステップローターとステーターを別々にしてみました。ステーターも特殊な金属で出来ています。変形しやすいので、取り付け、取り外しに注意が必要です。 |
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これが機械部品です。メカと比べると随分と少ないですね。右の写真では機械部品も裏返してみました。地板は干支側となります。 |
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2番受です。画像下のほうに有るカムが規正レバーです。規正レバーを規正するとこんな風に作動。 |
規正車の裏側です。所定の位置にセットすると風車のようなカムに規正レバーが接触します。 |
規正車を組み込んでみました。リュウズを3番目まで引き出すと規正車のカムに規正レバーが接触し秒針を瞬時に10秒に位置に規正するんです。 |
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機械的な輪列は2番車と3番・4番車でしょうか。メカ式と比較すると少ないですね。その輪列を3番受で組立ました、駆動コイルも共に・・・ |
ここからカレンダー部の組立となります。日車押さえ、裏押さえを取り付ける前の画像です。歯車の配置はこんなになっていますよ。 |
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日車を早送りする時には修正車が揺動レバーにより日車の方向に移動していますよね。曜車の早送りの時にも揺動レバーにより修正車が曜修正伝え車の方向に移動します。 |
特長・・・●高精度の水晶時計で音叉型水晶振動子(32768Hz)と安定性、耐久性に優れたステップモーターを使用。/●秒針規正装置(10秒単位停止)で時刻合わせも簡単。/●電池寿命切れ予告機能付で寿命切れ間近になると2秒ステップ運針になって予告してくれます。 |
このスーペリアCal.4883Bの消費電流は3.5μA以下です。それでは電池寿命ってどれくらいなんでしょう〜? 計算してみますと、、、使用電池が67mAですから単位をμAにしてと・・・67000μAが電池容量になりますよね。電池容量÷(消費電流×24時間×365日)=電池寿命。皆さんで計算してみてください。ただし、この電池寿命は計算上のものでしかありませんがね(^o^ゞ |