SEIKO SUPER
このスーパーはガラ箱よりの出品のため機械、ケース、文字盤がオリジナルかは不明です。
その点は考慮して見てくださいね。
15石 1950年製造開始 10型中三針 直径23.8mm 厚み5.0mm 18000振動 5振動/秒
機械を見てみると10型ということもありますが異常に各穴車が大きいですね。
戦後スタイルの真直ぐ区切った受型はシンプルそのものです。
受けを全て取り除きゼンマイと歯車類とアンクルを所定の位置に入れてみました。
配置はこのようになっています。
ネジを含んでいませんが、こんな部品構成になっています。
この画像は文字盤を横から見たところです。機械の厚みがあるので出来るだけ
薄くみえるようにと考えたのでしょうかね。カーブしてるのが分りますか?
上記のカーブ文字盤採用すると当然、地板もテーパーをつけています。
機械の厚みも、このような加工を施すことで幾分薄く見えたんでしょうね。
なかなか苦心されたことでしょう。
これは筒カナという部品です。取り付け場所は2番車の先端。
リュウズを用いてハンドを回すと重たい、軽いって感じたことありますね。
それはこの部品のカシメ方のせい。どんなに精度が良くても抵抗無くハンドが
ス〜と回るとハンドが置いていかれる現象が出ます。これも重要な部品ですね。
kuroさんの一言
戦前のモデルは時計機械の受け構造が小分けに車を止めていました。当時の受け数は6箇所ぐらいありましたが、戦後直ぐに旧式な構造から戦後型中3針の新設計モデルが開発され、ベストセラーとなったのがこのスーパーであります。受け数がシンプルに4箇所と改良された点が特徴です。
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