CARAVELLE

  

  

機械は日本製のようです。文字盤下にJAPANの文字が

 キャラベルという名のこの時計の素性はよく分かりません。譲っていただいた方の説明によりますと、アメリカのブローバ社のブランドのようです。それでも文字盤下部には日本製を意味するJAPANの文字。手巻きムーブメント、金メッキケース、1966年製オリジナルのデッドストック(NOS)。入手した際には値札まで付いていました。ケース径31.5氓ヘボーイズサイズくらいの大きさです。

 ちなみに「金張り」と「金メッキ」の違いをご存じでしょうか。金張りは金の膜を溶接するもので、純度の基準は10カラット以上。金メッキに比べて長持ちするとのこと。金メッキは電気でメッキするもので、金の厚みとしては、数百分の1汳度。 2000.10 update

    

7石の表示があります

  

追記 2000.11

 機械を公開後、この機械は「シチズンのホーマーに似ている」との情報をいただきました。この件について『Aoのガラ研究所』に問い合わせたとろ、同研究所、Ao所長より以下のコメントを頂いています。

画像拝見致しました。ブローバのCARAVELLEは、ご指摘の様にCITIZENのHomerをOEM搭載しております。CARAVELLEは、Homerに似ているので無く、Homerそのモノなのです。1960年にCITIZENとブローバの間に、基本的な技術協力の契約が結ばれこのHomerから始まり、ハイソニック&コスモトロンの音叉式のCITIZENへの搭載へと繋がる流れが生まれました。CITIZENは、SEIKOと異なり多くの海外メーカーと積極的に提携を結んでいた様です。今でも、ムーブメントの生産量が、世界一なのはそのころの努力の賜物でしょう」。