日本で初めて製造、販売された腕時計(ブランド)はセイコーの「ローレル」でした。その「ローレル」ブランドが90年代の半ばに復活。嬉しいことに機械式時計です。 この時計は輸入時計を多く扱う小さな時計店で見つけました。ミネルバ(スイスのブランド)などを扱う粋なお店で、国産時計も型落ちを多くストックするなど変わった品揃えをしています。 機械は手巻式で文字盤は琺瑯(ホーロー/鉄やアルミなどの金属を下地にして、その上にガラス質のうわぐすりを高温で焼きつけたもの)、また裏蓋がシースルーバックになっています。値段は5万円くらいだったでしょうか。褐色の文字盤に青く焼きつけた針(ブルースチール=青焼き)が上品に乗っています。 時計店の主人によると、数年前まで「ローレルショップ」と呼ばれるセイコーから指定された時計店だけが扱う限定ブランドだったそうです。 2000.4 update |
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1995年から一時期発売された「ローレル」。そのリリースはセイコーが機械式時計開発を再スタートする意味を持っていたようです。搭載されているCal.4S24は機械式キングセイコーなどに搭載されていた52系キャリバーを改良して完成。この機械で精度を追い込みクレドールブランドのケースに積んだ機械がCal.4S79。クロノメーター検定を(解説)パスした同機は500個限定で発売されました。(参考資料:『THE SEIKO BOOK』徳間書店) |
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