LEONIDAS SPORTEX

 

   

  

  

  

  

 レオニダスのクロノグラフ。レオニダスは1963年にホイヤー社と合併したメーカーです。この時計はそれ以前のもの。文字盤にはSPORTEXとありますが、これはレオニダスの中の製品名のようです。機械にはLEONIDASと刻まれています。

 情報を頂いたDADA氏によると「ホイヤー社とレオニダス社は合併する以前から関係が深く、Heuer-Leonidasというダブルネームの時計は1940年代の末から作成されていました。実はHeuerのクロノグラフは、Leonidas社が作っていたのです。レオニダスはクロノグラフの名門。レオニダスでは、高級や中級クロノにはバルジューを、普及用にはカム式ランデロンを用いました」とのこと。

 ランデロンは、別名「フォンテンメロン社ランデロン支店」。フォンテンメロン社は、エボーシュ連合の中核組織とのことで、カム式ランデロンは、各時計メーカで「普及版」として、バルジューやヴィーナスよりやや安いクロノに採用されていたようです。

 特徴的なプッシュボタンと大きめのリューズが目を引きます。クロノグラフはカム式ながら、操作感は非常に軽やか。ランデロンのクロノグラフは上ボタンがスタート、下ボタンがストップとリセットとなっています。 2000.11 update

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

クロノ起動時

リセット時

エボーシュ連合社のマークにLanderonの「L」の頭文字

1873年、スイスのル・ランデロンに設立されたアーン兄弟社が源流。1927年エボーシュ連合社に参加。以降は1970年までカム式クロノグラフを中心に製造を続ける。