ロンジン・ウルトラクロン・クロノメーターです。デッドストックを入手することができました。1972年の輸入時計カタログを見ると、当時は90000円の高級輸入時計だったようです。搭載機械はロンジンCal.431。この機械についてはこちらでも検証しています。ロンジンの自動巻機械ではCal.430系が唯一の10振動メカ。1967年に開発された機械ですが、当時は機械式時計の高振動競争まっただ中。ロンジンも他社に対抗して高振動メカを開発したのでしょう。この機械にはCal.430系開発の際にパテントを取得した「サテライト・ホイール・スイッチャー(整流装置)」が採用されています。 直線と曲線、曲面を融合した独特なクッションケース。ソリッドなステンレスケースも複雑なデザインが奏功して上品な雰囲気ですね。アップライトのブランドロゴやマーク、竜頭や尾錠のディテールも凝った腕時計です。 2003.12 update |