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HELVETIAの自動巻。時計ファンでも知る人は少ないマイナーブランドですが、自動巻機械についても自社開発・製造していたメーカーです。ここに紹介する自動巻もほとんど見ることのないレア・ピース。1952年に完成したCal.837という機械を搭載しています。現存数もわずかと思われる50年代のHELVETIAですが、未使用品レベルの固体を入手することができました。 HELVETIAの正式なメーカー名称は「Montres Helvetia General Watch Co.S.A.」。1895年、スイスのビエンヌ(Bienne/Biel)に開業した時計工房を起源とするメーカーです。1929年には防水腕時計の開発に成功、耐振装置の自社製造も行うなど先進的な時計メーカーでした。第二次大戦後にはベルン市のReconvillierで新しい工場を稼動しています。同社初の自動巻は1951年に開発したCal.836。今回紹介するCal.837はスモールセコンドのCal.836をセンターセコンド化したものです。 ちなみにローマ時代、現在のドイツ南部地方とスイス西部・北部地方をHELVETIAと呼んでいました。またスイス人のことをHELVETIAと呼ぶこともあるようです。 メカニズムは全回転ローターの片方向巻上げとなっています。巻上時のパワーロス回避のため自動巻機構と手巻輪列は互いに干渉しない設計となっており、この結果として手巻きでのゼンマイ巻上げは下方向に竜頭を回転させる珍しい構造となっています。こういった例は他に確認されていません。 ケースは50年代らしいフォルムで全体的にやわらかな印象。防水仕様のスクリューバックは時計機械を包み込むよう盛り上がっています。シャンパンゴールドの文字盤に金色のインデックスはこの時代のトレンド。ヴィンテージ・ウォッチらしい優しい表情を見せています。 2005.8 update |






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