RAGEN SYNCHRONAR 2100

   

   

   

   

   

   

 RAGEN社の「SYNCHRONAR 2100」。世界初のソーラーパワー・バッテリーを使った腕時計であり、ダイバー使用に耐える防水性(750feetの防水)を持ったのもデジタルウォッチとしては初めてです。製品名にある「2100」は2100年までの完全無修正カレンダーを意味。一方で取扱説明書には製品寿命10-20 年とありました、、、。70年代に発売されたLEDウォッチで、年間誤差8秒の高精度ウォッチ(取扱説明書より)。当時の値札には$650とありますから相当な高級品だったようです。

 ケースも独創的なデザインで、上部のソーラーセル部分がポイントとなっています。取扱説明書には「Solar Energy Time Capsule」と紹介されていましが、いかにも“タイムカプセル”。時刻表示は上の写真の通り、手前面から覗き込む格好です。

 「SYNCHRONAR 2100」は開発過程で超過酷なテストを経ているとのこと(取扱説明書より)。そのテストとは ・60℃の塩水/スキージ圧力355lbs/sqに24時間つける ・海水のスプレーに100時間さらす ・石板の上に置き1foot/30.48センチの高さから1000回ハンマーで叩く ・80℃の空気中に100時間 ・マイナス40℃の保冷庫に100時間 ・高度100000feet/30.48km相当の高所気圧に100時間  これらの状況でも正確に動作し続けるようです。  以上のテストは2箇所の検査機関で間違いなくテストしているとありました。いずれも心臓部が密閉モジュールになっていることが可能とする耐久性なのでしょう。

 上面の右のスイッチを上方向にスライドさせると時刻を表示(スライドさせている間だけ点灯)し、下方向にスライドさせると日付を表示をします。密閉モジュールにつきスイッチは磁石のようなものを使う仕組みで、非接触構造となっていました。

 この時計はデッドストック状態で発見されたのですが、前述の通り「製品寿命は10-20 years」のため既に不動品でした。それを市販のボタン電池で使えるようにしたカスタム/改造品です。

 「SYNCHRONAR 2100」を有名にしたのはUTさんのサイト「ANTIQUE & MODERN WRISTWATCH 」。詳細な解説がされています。こちらのサイトも是非ご覧下さい。 2004.7 update

    

   

   

   

    

    

    

  

  

  

  

この部分で時間、日付設定します。詳しくは下の取扱説明書で解説。

  

  

  

  

  

  

  

取り出した充電用電池。モジュールにはジェル状の液体が充填されていたようで電池も濡れています。