GALLET by RACINE

  

 

   

    

  

  

 ギャレットのクロノグラフ。文字盤には「Gallet by RACINE」とあります。RACINEはアメリカでギャレット製品を販売していた代理店。創業家のGallet一族の親戚であったJules Racineは、1877年からアメリカでギャレット製品のディーラーをはじめます。彼の会社はギャレット製品にアメリカ市場向けのブランドネームを付け広く販売。時計のデザインもアメリカ人の好みに合うように造り変えられました。「Racine」「Lady Racine」など自身の名前を付けられたものも見られます。このクロノグラフはギャレット銘ですが「by RACINE」とあります。これも当時のRACINE社がアメリカ市場向けにリリースしたものでしょう。

 ケースはいかにも70年代の雰囲気。70年代のギャレットはカム式のバルジューを搭載することが多かった(例AB)のですが、この時計にはエクセルシオパーク40が搭載されています。先に所有していたエクセルシオパーク4との違いを下で検証しています。

 ベゼルは12時間表記の回転式。2エリアの時間確認や経過時間など用途は色々ありそうです。テレメーターとタキメーターは軍用時計のイメージ。調べてみるとこの時計はアメリカ空軍にも採用されたようです。 2002.11 update

    

  

  

 

文字盤の外周にはタキメーターとテレメーター

  

  

  

Excelsior Park-40 18000振動 5振動/秒

  

 

   

  

  

   

   

Excelsior Park-4

Excelsior Park-40
 Excelsior Park-4(2レジスター)との比較です。テン輪がチラネジからスムースに変更。40の右上には4にはない部品が見られます。他はブリッジの形状なども含めて同じ機械ですね。

  

 

 Excelsior Park-40に見られるこの部品。役割が分りません。ピラーに連動して右側が左右に動きます。

(追記)DADAさんから、この部品について以下の説明を頂きました。有難うございます。

「この謎の部品は12時間計のオンとオフを行っています。
針を全部抜いて、文字盤を取り外すと、部品の連動がよくわかります」。