OMEGA Seamaster Megaquartz 32 KHz

  

  

 オメガのシーマスターです。ネットオークションを通じてオランダのセラーから入手しました。1974年にリリースされた同社初期のクオーツ。文字盤にはメガクオーツ32KHzとあります。クオーツの毎秒3万回以上の“振動技術”は当然アピールすべき点だったのでしょう。それにしても金ピカケースと鏡面文字盤は迫力満点ですが、シーマスターらしくないですね。

 右上のボタンをペン先などで押している間は秒針が停止。1秒単位で時間調整が可能です。右下のボタンを押して日付を変更。竜頭を1段引くと短針のみを動かすことが可能で2周(24時間)ごとに曜日変更が可能となります。竜頭を2段引いて普通に時間合わせをします。

 搭載機械はCal.1310。クオーツですが8石を使用しています。オメガはブローバ社が開発した音叉技術もいち早く採用しましたのでクオーツの導入にも躊躇はなかったように想像します。今でこそスポーツウォッチのイメージが先行するオメガですが、クロノメーターコンクールの華々しい“戦歴”からも「精度」にこだわった同社。「精度」の出るクオーツの導入にも積極的だったのかもしれません。

 機械式時計は1秒間にテンプが多くても10振動、音叉時計は約300振動、クオーツ時計は水晶により30000回以上も振動します。この振動数を高める競争も、自動の誤差ゼロ調整を行う電波時計の登場により終止符が打たれたのかかもしれません。 2002.3 update

    

  

  

  

  

    

      

  

  

  

  

  

  

    

  

  

    

  

  

  

  

  

初期のクオーツ機械には高級感も漂います