SEIKO SCUBAMASTER M705

  

  

 スキューバマスター/デジタルのリリースは1990年。横長の上級モデルは有名ですが、ここで紹介するモデルはあまり知られていません。上級モデルとの違いは計測/計算できる最大深度。上級モデルは99.9メートルで、このモデルは80メートルまで計測します。スキューバマスターは“ダイバーウォッチ”ですので位置付けは「時計」。ただし中味は完全にダイブコンピュータです。セイコーは1990年にリリースしたスキューバマスターシリーズでダイブテーブル機能を世界で初めて腕時計に持たせました。

 ダイビングでは体内に窒素が残留することを防ぐために深度に応じた潜水時間、休息時間を計算してダイビング計画をたてなければなりません。計算式にはダイビング団体によって微妙に違いがありますが、この時計の場合1985年版U.S.NAVYのダイビングマニュアルに準拠した数値を表示します。 2001.12 update

    

  

  

  

  

裏蓋には「波頭マーク」と呼ばれるセイコー伝統の防水マークが見られます。

  

    

  

消費電力が大きいからでしょうか大型ボタン電池を使用しています。

  

  

   

大型ケースのセイコーダイバーよりもひとまわり大きい。腕時計としては迫力満点。

  

  

ダイビング機能としては

現在深度・最大深度(80mまで表示)・潜水時間・水面休止時間・無減圧限界時間などを計測/計算します。

ダイブの日付・潜水開始時刻・浮上時刻・最大深度・平均深度・潜水時間をメモリーすることも可能ですので長期のダイビング計画もたてられます。ログブックとしても利用可能。

  

  

     

  

1991年当時、ダイブコンピュータをここまで小さくてきたのは画期的だったのかも(ダイコンとの比較)

  

  

    

スキューバマスター以降、SEIKO製のダイコンは進化しているようです。写真はフランスなどヨーロッパで販売されている現役ダイコン。SUNTOなどのようにダイコンから時計のマーケットに進出するのとは逆のパターンになりますね。