SEIKO5 Superior

 馴染みの時計店(MRショップ)の店長がこの時計を見つけてきました。現在、流通しているセイコー5は逆輸入の機械式時計。ここ数年いろいろな形で日本に入ってくるようになりましたが、スーペリアーが日本に逆輸入されたのはこれが初めてではないでしょうか。

 それにしてもこの時計、とてもセイコー5の派生モデルとは思えないほどのクオリティー。ケースの仕上げは見ての通りですが、リューズはねじ込み式、オリジナルのメタルバンドもステンレスソリッド(無垢)で、プッシュ式ダブルバックルでした。さらにシースルーバックになっており、搭載機械の鑑賞も可能。ただし海外でもストックが少なく、同店で5個ほど販売し在庫がつきてしまったようです。

 SUPERIORとは「上級の」とか「超越した」という意味。もともとは最晩期のキングセイコーや初期高級クオーツに付けられいたペットネームのようです。2000.9 update

    

   

インデックスはアップライト仕様。文字盤は内周、外周、秒目盛の周と仕上げが異なります。

   

ローターにも綺麗な仕上げがしてあります。JAPANの刻印がありますので機械は日本製。

  

  

セイコー独自の巻上げ方式であるマジックレバーの動きも観察できます。

  

  

 グランドセイコー2000年モデルとの比較。ちなみに下のモデルは定価50万円(!)です。

(参考写真)

  

   

  ブラックライト照射!

   

追記 2001.11

SUPERIORの文字盤にはJAPANの文字はない

ALPINISTの文字盤にはJAPANの文字が

 ページの掲示板で以下のような話題が出てきました。

らいちんサン「私は見た・・(笑)盛岡工場見学用のビデオには、多分同型の5がラインで組み立てられている画像を!そのスーペリアは盛岡で組み立てられて中東向けに輸出された後逆輸入されてませんかねぇ?」

でぐさんサン「セイコーの場合、僕の認識では文字盤に『JAPAN』または『MADE IN JAPAN』の表記のないものは全て海外でケーシングされたものです。ALBAブランドのモデルでは裏蓋などに『ASSEMBLED IN 〜』という刻印があるものもありますね」。

 で、文字盤を調べてみますとスーペリアの文字盤にはJAPANの文字はありませんでした。一方で機械にはJAPANの刻印がありますので、このスーペリアは機械を日本(盛岡?)で製造して海外に輸出後、海外の工場で完成品に仕立てられたようです。