GRUEN VERI-THIN Cal.425

  

  

 

 GRUEN/グリュエンの「VERI-THIN」です。「VERI-THIN」はGRUEN(同社の歴史はこちらで紹介)がシリーズ展開したモデルのひとつ。1940年代のトノー型ケースは特徴的なラグと一体となって美しい造形となっています。文字盤のアラビア数字も独特、インダイヤルのセコンド表記とダイヤルサイズに合わせた赤い秒針が機能的にも美しく配置されています。このデザインの時計はドクターウォッチとも称されるようで、脈拍などを計るためにセコンド(秒表記)の視認を優先させたもののようです。モダンハンドの尖った長針・短針がインデックスをスッキリと指し示す具合も、この時代の時計作りにある不文律のように感じられます。

 以下で裏蓋を開け、機械を紹介していますが、非常に美しい出車のムーブメントを搭載しています。GRUENは「Curvex model」と総称されるケースが腕にそってわん曲したスクエア/トノー・ウォッチ(シリーズ)をヒットさせました。ここで紹介する時計機械も含め、角形ムーブメントの設計、製造には秀でた技術を持っていたようです。 2005.4 update

    

  

  

インダイヤルはセコンドの視認を優先させたデザイン

  

  

  

  

  

  

  

  

  

GRUEN Cal.425

  

  

  

  

  

  

(参考写真)

このCal.425はラウンドケースにもスッキリと納まる応用性の高いムーブメント。