1990年代の半ばにSEIKOが展開したブランド「LAUREL」。ここで紹介するのは手巻き機械式のトノーケースです。銀無垢ケースに金無垢ベゼルをコンビネーションさせたアナログ・ピースは上品な雰囲気に仕上がっています。金銀のコンビケースはデザインによって“下品”にみえてしまうこともありますが、このローレルはアンティーク、ヴィンテージウォッチの要素を取り込むことで、金色を上手に使いました。 6時位置に大きなスモールセコンドを配し、縦長の文字盤はひきしまった表情。ブレゲ数字やブルースチールの意匠はトラディショナルでありながらも、何ともお洒落で装飾品としての色気もあります。銀無垢ケース特有の柔らかな光の反射はいかにも“アナログ”。こんな時計に心が安まることはあるかもしれません。 「ウィークデーの朝には竜頭を巻き、ウィークエンドは銀無垢ケースの手入れ、、、」。手はかかりますが、愛着の湧きそうな1本です。 2004.11 update |