スピードマスター・ファーストレプリカにシースルー裏蓋を装着

  

 所有のスピードマスター・ファーストレプリカにシースルー裏蓋を装着するためにスペーサーを自作しました。現行のスピードマスタープロフェッショナルにも応用できます。

  

 「機械本体」と「シースルー裏蓋のステンレス部分」のあいだにスペースができるので、そのスペースをなくして機械を押さえこめばガタつきがなくなります。そこで裏蓋のステンレス部分の形状に合わせた“つめもの(リング)”を作りました。「スペーサー」と呼ぶ方もいるようです。材料はプラスチック板。ポリエチレンやABSなども使えます。私はポリエチレン板とプラスチック板を試してみました。どちらも素材に問題はなさそうですが、ポリエチレンは柔らかすぎてむしろ加工が難しく感じました。円形カッターで写真のようにリングを切り抜きます。カッター、素材ともに東急ハンズなどで入手可能。リングのサイズは内径30ミリ、太さ2ミリ、厚さ0.5ミリ。

    

    

裏蓋の内側から当てるとジャストサイズではまります。

     

      

 左上の写真は裏蓋を外したところ。本来はこの上に内蓋(インナーケース)が被ります。右上の写真を見ると、作ったリングがきれいにはまっているのが分りますね。

 リングの厚さは1ミリと0.5ミリで試しましたが、1ミリでは厚すぎてスクリューバックを最後まで締めきることができません。逆に0.5ミリのものは薄すぎて、裏蓋を締めても(スペースが埋まらず)機械を完全に押さえ込むことができませんでした。結果、機械がガタついてします。そこで0.5ミリのプラスチック部品にOリングを重ねることで微調整。この状態で裏蓋を締めると、ゴムの収縮でアジャストして機械を押さえ込むことができました。また裏蓋も最後までしっかりと締まります。

 

   

 OリングはBERGEON社の「Oリングセット(太)」を入手しました。色々なサイズのものが25個入って2000円くらい。ネットショップ等で販売しています。

   

 当初はOリングだけで機械を押さえこもうとしましたが、裏蓋を締めた際にプッシュボタンの連結部(黄色の矢印)にリングのゴムがひっかかり、クロノ動作が不能になってしまいました。

     

    

「ファーストレプリカ・シースルー仕様」の完成

   

       

 シースルー裏蓋を締めたところ。ななめから見ると、プラスチック・リングとOリングが機械を押さえ込んでいるのがわかります。

  

  

  

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