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セイコーのスモールセコンド。1948年から製造が開始された新10B型と呼ばれる機械を搭載。昭和30年代になると、ほとんど全ての時計がセンターセコンド仕様になっていますのでセイコー最後のスモールセコンド機械になります。 デッドストックで入手しましたので文字盤にはシミひとつありません。波を打ったようなギョウセ彫りやアップライトのインデックスなど意匠を凝らした文字盤です。インデックス上に蛍光塗料も塗られています。入手前にオーバーホールをしましたので、竜頭を巻き上げると“懐かしい音”を響かせて元気に動きだします。 新10B型はセイコーの製造部門の一つであった第二精工舎諏訪工場(当時は大和工業)が設計。製造は亀戸工場です。戦後直後は戦災を免れた諏訪精工舎からセイコーの腕時計製造が再開されますが、亀戸工場はこの新10B型から腕時計製造を再開しました。戦中、戦前に数種類の「10型」と呼ばれる機械が存在したため、それらの機械と区別してそのように呼ばれるようです。 2001.12 update |
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