SEIKO ELECTRONIC EL370

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 電子式腕時計のセイコー・エレクトロニック。W-Hさんのお店で“発掘”しました。

 クオーツとは異なり、電池を動力源に機械式時計と同じくテンプを駆動。電磁コイルを使いテンプを振動させるので「電磁式」とも呼ばれます。クオーツが普及する直前に数年だけ生産されたようですね。

 電池のバッテリー部分と電子回路、電磁コイルが大きく面積をとるので、結果的に厚く大きいケースになっています。シルバーの文字盤は上の写真のように綺麗に光を反射。独特な文字盤デザインも“先進的”な技術に合わせて未来感あふれるテイストを持たせたのかもしれません。

 テンプを使う構造は機械式と同じですので精度も同等。耳を近付けるとチチチ、、と機械式時計の音がします。振動数は21600、毎秒6振動。

 時間調整の際、竜頭を引くと秒針が止まりハック機能が働きます。日付け変更は竜頭を押し込むことでクイックチェンジ可能。曜日は短針を10時から2時に往復移動することで変更します。

 裏蓋には2343633703-8020の数字が見られます。6桁番号の上1桁目は製造年/西暦の下桁。この時計は70年代のものですので72年製になります。次の桁は製造月。ですから3月製造(ちなみに10月は0、11月はN、12月はDと表示)。残りの4363はケースの固有番号と言われています。3703はキャリバーナンバー。8は文字盤の外径末尾。この時計の場合28ミリでした。以下3つの数字020はモデルチェンジの推移。EL370の初号機(デイトなし)は000、2号機(デイトあり)は010、3号機(デイト、曜日あり)であるこの時計は020となるようです。ちなみに小変更については3桁の末尾に数字を加えて表示。例えばこの時計に小変更を加えると021となります。

11月のNと12月のDに限り、法則崩れで先頭に表記されるようです。

               参考「国産腕時計3/セイコークロノス」

  

   

    

  

  

  

  

  

  

   

 裏蓋にはボタン電池用の蓋が付いています。電池を用意できればコインなどを使って誰でも電池交換が可能。使用する電池はゲームウォッチなどでお馴染み(?)SR44です。

  

   

  

    

電磁力で磁石の取り付けられたテンプを駆動。その振動はアンクルを経由し機械式と同じ輪列を伝わります。

    

   

    

  シチズン コスモトロン・スペシャルとの比較 

 いずれも気合いの入った金メッキ機械です。磁力でテンプを駆動する方式は同じですが、異なるのは輪列。EL370はアンクル、ガンギ車を備えますが、コスモトロン-スペシャルにはその両者がありません。その代わりにインデックス車という構造を設け、10振動の高速運動を一定方向の回転運動に変換しています。2001.12 update

   

    

   

  

  

  

  

  

  

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