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セイコーのエルニクスです。電池を動力に機械式の構造で時を刻む電子テンプ式。SEIKOの電子テンプ式機械にも幾つかの種類がありましたが、エルニクスは最晩期メカです。それ以降はクオーツ時代へ一気に突入しました。 70年代テイストがプンプン匂ってきますね。ケースも風防ガラスも幾何学的なカット加工が特徴的。グラデーション模様の文字盤はこの時代の流行でしょうか。矢印マークはエルニクスのモデルロゴのようです。 文字盤にはエルニクス「SG」とありますが「SG」モデルは特別調整品とのこと。 裏蓋の数字表記は302392と0723-6020。この時計は73年10月製造ですね。キャリバーナンバーは0723。文字盤外径26ミリ、2回のモデルチェンジを受けた後の時計になります。数字の読み方はこちらで解説。 update 2002.1 |
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Cal.37系は1970年に諏訪精工舎が製造を開始した機械。一方Cal.07系は亀戸精工舎が1973年に製造を開始。振動数は6から8に高振動化。緩急機まわりも雰囲気が異なります。一方で基本的な電子構造は共通。共にトランジスタを使い電子的にスイッチングを行う無接点式(電磁回路のスイッチングに接点を用いるものを有接点式と言います)。またテンプ駆動式(電磁回路から直接テンプに働きかける)であることも一緒です。アンクルに働きかけるアンクル駆動式のセイコー製電子時計も存在しました。 「国産腕時計3/セイコークロノス」(トンボ出版)参照 |