FAVRE LEUBA SEA SKY

  

  

  

  

  

 デカくて重いです。下のスピマス・オートマチックとの比較画像でもそのデカさが分かりますね。ケースも独特。先に所有していたファーブル・ルーバも同様のスタイルです。

 そのケースは非常に頑強に作られていいますが、文字盤などは非常に繊細で綺麗に仕上げられています。軽い鏡面の“群青色”は高級時計の雰囲気。12時位置にブランドマークが見られますが、FAVRE LEUBAのマークは砂時計をモチーフとしてるそうです。

 SEA SKYのモデル名が意味するところは分かりませんが、ベゼルやねじ込み式の竜頭などの頑強な装備から推測sると海(SEA)でダイビングのイメージでしょうか。裏蓋にはSUPER-WATER-RESISTANTと20ATUの表記あり。FAVRE LEUBAはダイバーウォッチを得意としていたようで、機械式気圧計を搭載したアンティーク・ダイバー存在します。

 時計が大きすぎてサイズの合う市販ベルトが見つかりませんでしたのでオーダーにて製作。シャーク皮の特製23ミリです。

 搭載されているバルジュー72については以下で詳しく検証しています。   2001.6 update

    

  

重い時計です

オメガのスピマス・オートマチック

ファーブル・ルーバ シー・スカイ

決して軽い時計ではないのですが、、

シー・スカイは2倍以上の重さです。

  

  

気密性の高いダイバーケースに守られていたからでしょうか機械は完璧なコンディションです。

    

  

   

  

  

  

  

 バルジュー72のクロノ作動部分全体を撮影しました。写真は停止の状態。左端のスタート/ストップボタン、リセットボタンから各パーツを順を追って観察してみて下さい。それぞれのパーツがどのように接続しているのか理解できます。以下にピラーホイールを中心に、スタート/ストップ/リセットの機械の動きを観察します。

  

  

ピラーは2階建て

 動作の説明に入る前にピラ−ホイ−ルは2階建てであることを理解して下さい。スタート/ストップボタンを押す際にオペレーティングレバーの先についたツメがピラーホイールを回転させますが、これはピラーホイールの「下の階」の“歯”にツメを引っ掛け、手前に引いて「時計回り」に回転させています。

 一方、カップリングクラッチ、リセットハンマーの根元、インターラプター「上の階」のピラーの「山と谷」に乗り降りし動作します。

オペレーティングレバーカップリングクラッチについてはこちらでも説明しています。

  

1.スタート(押す) スタートボタンを押し込んだ際、ボタンと連動するオペレーティングレバーの先についたツメはピラーホイール「下の階」の“歯”に引っ掛かった状態で手前に引きピラーホイールを「時計回り」に回転させます。ここでカップリングクラッチの先端がピラーホイールの谷の部分に落ちます。これに連動してトランスミッションホイール(右下の車)とクロノグラフランナー(上中央の車)が噛み合います。ドライビングホイール(右上の車)の動力をクロノグラフランナーに伝えることでクロノグラフランナー、つまりクロノグラフの秒針が動き出します。

2.スタート(離す) さらにスタートボタンを離す際、オペレーティングレバーの先についたツメが次の動作に備えて、ピラーホイール「下の階」の次の“歯”の上に乗る動作を行います。この動作が発生することから、ピラーホイール式のクロノグラフでは、スタートボタンを離す際に「カッチ」の「チ」の音を感じることができます(カム式のクロノにはない動作です)。この際にリセットハンマーの根元の突起はピラーの山に乗っているのでリセットボタンを押してもハンマーは動けません。つまりリセットできないのです。                    

3.ストップ ストップボタンを押すと、再度オペレーティングレバーの先についたツメがピラーホイール「下の階」の“歯”を手前に引きピラーホイールを「時計回り」に回転させます。ここでカップリングクラッチの先端がピラーホイールの山の部分に乗ります。これに連動してトランスミッションホイールが右下にスライドし、クロノグラフランナーと(僅かな距離ですが)離れます。つまりクロノグラフランナーが止まり、クロノグラフの秒針がストップします。この際にリセットハンマーの根元の突起はピラーの谷の上にあるので左右への動きが可能となりリセットボタンが機能できる状態になります。

4.リセット リセットの際にはピラーは回転しません。リセットボタンと連動したリセットハンマーがクロノグラフランナーとミニッツレコーディングホイール(左上の車)の根元にあるハートカムをたたいてリセット(クロノ針、積算針を0に)します。リセットハンマーの根元の突起がピラーの谷に綺麗にはまっていますね。写真はリセットボタンを「押している」状態。リセットボタンを離すと、リセットハンマーが元の位置に戻り、左のストップの写真の状態で次のスタートに待機します。ちなみにカム式の多くはリセットハンマーがハートカムをたたいた状態で待機します。                

  

  

valjoux72とvaljoux23の比較

valjoux72

valjoux23
 2針クロノvaljoux23に時積算計を加えて3針クロノにしたのがvaljoux72です。ほとんど同じ機械に見えますね。ただし画像を見ると1ケ所だけ23にはなくて72に加えられている部品があります。ピラーホイールの右側にある部品です。下の拡大画像を見て下さい。

  

  

  

 23にはなく、72に見られるこの部品は72の取説(時計本掲載)によると「interruptor」と呼ばれる機構。3レジの12時間積算計を制御するものらしく、カップリングクラッチ同様、ピラーの山、谷に乗り、降りすることで中央のネジを軸に(シーソーのように)揺れます。クロノ機構をストップ(ストップボタンを押したとき)した際に左端は、ピラーの山に乗り、右端は下から突き出たレバーを押し下げます。このレバーは12時間積算計のブレーキになっているのではないでしょうか。

  

  

  

Valjoux/バルジュー

 1901年創業のクロノグラフ製造会社「J&Cレイモンド兄弟社」が前身。エボーシュ連合社の中でクロノグラフの製造に中心的な役割を果たしたようです。Venus/ヴィーナス社などと大合同し、現在のETA社に統一。現役クロノグラフなどに搭載されるValjoux7750などの機械名に“Valjoux”の名が残っています。

  

   

  

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