IWC LADY's Cal.44

 

   

  

  

  

 IWCの女性用腕時計です。写真では分かりにくいのですがケースは超小型。文字盤はわずか18ミリしかありません。IWC自社製のペラトン式自動巻機械(構造検証)を搭載しています。超小型腕時計に搭載するために開発されたCal.44。時計ファンの評価も高いペラトン式自動巻機械ですが、2本のツメで巻上げる複雑な自動巻機械がここまで小型化できることには驚くばかり。下で機械画像を紹介していますが、見た目からも完成度の高さがうかがえます。Cal.44は超小型自動巻機械として、時計史上の傑作機械と言えそうです。

 外装に目を移しましょう。裏蓋上に残る「輸入物品税証紙」は70年頃までの輸入腕時計に貼られた納税証紙シール。密輸による関税逃れ防止を目的としていたようです。機械にある固体番号から機械製造年は1963年頃と推測。完成品として出荷、日本に輸入された時期は不明ですが、1972年のカタログでもIWCの女性用自動巻腕時計は相当の高級品であったことが分かります。当時の大卒初任給の二倍近い値段ですので、当時、この時計を購入された婦人は相当のお金持ちであったことでしょう。

 この女性用腕時計もIWCらしいコンサバな雰囲気。小さな文字盤の上にカッチリとしたドルフィンハンド(針)とシンプルなインデックス、同社のブランド表記がバランス良く配置されています。

 それでは以下に詳しく外装パーツ、時計機械を見てみましょう。 2005.1 update

    

  

  

  

  

  

極小の尾錠にもIWCマークがデザインされています。

  

  

  

  

    

  

  

「65」の印が見えます。機械製造年が1963年ですので輸入年でしょうか。

  

    

  

  

  

  

    

  

  

Cal.44 19800振動/5.5振動 40時間リザーブ

  

  

 

   

 微動緩急装置は調整を容易とする構造です。テン輪のブリッジ上に載るネジ(地盤C字の左側)も調整用部品。Cal.85→852X→853X→854Xと進化した(男性用)ペラトン機械では853Xから搭載されている部品です。

 テン輪の下に固体番号とキャリバーナンバー。固体番号と下の表を照合すると機械製造年は1963年頃のようです。Cal.44の製造開始は1956年。

   

  

    

  

  

1円玉よりも小さい。とにかく“超”小型機械です。

  

    

  

  

Cal.8541Bとの比較

  

  

  

  

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