ロンジンの自動巻です。1952年に開発された同社の自動巻機械Cal.19Aを搭載。デッドストックです。 Cal.19A系は、このCal.19Aがベースとなり、日付表示が付いたものがCal.19ADとなります。センターセコンド化されたCal.19ASが2年後の1954年に開発され、さらに2年後の1956年にはセンターセコンド・日付付のCal.19ASDが追加されました。Cal.19Aはロンジンの自動巻では最初期の機械で、両方向巻のツメ巻上げ方式を採用。36時間リザーブとなっています。 腕時計を振ると「グングングン」と独特な感覚でローターが回転、「カチカチカチ、、」とツメがゼンマイを巻き上げる音が聞こえます。 ケースはスクリューバックでパッキンも噛ませてありましたので、当時としては防水性の高い時計だったようです。竜頭はケースに埋まったようなデザイン。初期の自動巻ですので“手巻き不要”をアピールしたのかもしれません。ただしCal.19Aは手巻きも可能な機械です。 この時計はアメリカで販売された時計のようです。裏蓋内側にはロンジンのアメリカ代理店であったWITTNAUERの刻印も見られました。2004.6 update |