MATHEY TISSOT AS Cal.1173

  

  

  

  

  

  

  

  

 MATHEY TISSOT(歴史)の自動巻です。エボーシュ(解説)であるAS社(歴史)製のバンパー式(半回転式)自動巻機械Cal.1173を搭載。AS社はバンパー式自動巻において最も多くの機械開発・製造を行ったエボーシュです。そのAS社製バンパー式自動巻機械の中でもCal.1173(スモールセコンド式はCal.1171)は最初期のもの。1941年にリリース、初めて本格的に量産された自動巻機械です。

 比較的廉価な汎用時計機械の製造を行ってきたAS社ですが、自動巻機械の開発においては完成品メーカーやマニュファクチュール(一貫製造メーカー)以上の技術力を持っていました。1940年代初頭「時計の自動巻」はエポック・メイキングな発明であり、一般向けの製品となると流通量はごくわずか。このMATHEY TISSOTはエボーシュ製機械を搭載した製品ではありましたが相当な高級品であったことは間違いありません。搭載機械にはエボーシュ製機械とは思えないほど手の込んだ仕上げが施されています。

 ちなみに希代のマニュファクチュール(当時)LONGINESでさえ初めて自動巻機械の製造に成功したのは1945年のこと。国産メーカーが初めて自動巻製品を送りだしたのは1955年でした(SEIKO/Cal.11A)。

 今回、入手した時計は貴重な未使用品です。半世紀以上のあいだスクリューバックに守られてきた時計機械はノーダメージの状態。製造当時の新品然とした美しい機械を観賞できることは何とも贅沢な体験です。下で機械画像をアップしていますのでご覧ください。

 外装はロレックスのバブルバックに似た雰囲気。厚みのあった初期の自動巻機械を包み込むように裏蓋側が盛り上がっています。秒針はセンターセコンド。スモールセコンドが主流であった時代に最新機構のセンターセコンドを強調しようとしたのでしょうか、長針・短針以上に自己主張しています。 2005.9 update

    

  

  

  

  

  

  

内蓋がありました。防塵効果および防磁効果をねらったものかもしれません。

  

  

  

  

  

  

  

MATHEY TISSOTはエボーシュ製機械を徹底フィニッシュして製品に搭載してきた時計メーカー。

ヴィンテージ市場においてもマイナーな存在ですが、いずれの時計機械も美しく芸術的です()。

  

  

  

  

  

  

    

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