ETERNA GOLDEN HEART Cal.1497

  

  

  

  

  

  

  

  

 ETERNA(歴史)の女性用腕時計「GOLDEN HEART」です。デッドストックを入手しました。「GOLDEN HEART」は同社の女性用腕時計ライン。随分とコンサバな雰囲気ですが、初期のモデルには金無垢ローターを使用した豪華機械(Cal.1419)を積み、宝石を模したようなデザインの時計もありました。

 ここで紹介する時計には自社製機械Cal.1497が搭載されています。機械の雰囲気から1970年前後の製品と思われますが、ETERNAがもともと子会社であったエボーシュ(解説)ETA社製造の機械を使用しなかったのはこの頃まで。70年代も中頃になると自社での機械製造を止めETA製機械を使用するようになります。しかしETERNAは(廉価なETA製機械を使わず)機械を含め自社内で完成品製造を貫徹することにこだわってきたマニュファクチュールの1社でした。この1円玉よりも小さな極小腕時計「GOLDEN HEART」はマニュファクチュールとして製造した最晩期の製品かしれません。事実、ディテールも凝った高級腕時計です。

 メタリック感のある銀色文字盤には視認性の高いアラビア数字が並びますが、手の込んだ立体の仕様。周囲には丁寧にドットで夜光塗料も塗布されています。同社が開発した自動巻機械のベアリング機構をモチーフとしたファイブボール・マークも12時位置に輝いています。目を凝らすと風防中央に同じくファイブボールの透かしを発見。上の拡大写真を撮影するまで気が付かなかったほどで、こんな細微な部分にまで凝った製品造りとなっていました。経年で色がくすんでいますが、文字盤上のハンド(針)は元々ブルースチールの色合いだったようです。竜頭や尾錠(写真下)にはファイブボールがデザインされ、外装部品も手が抜かれていません。

 ケースデザイン自体は極めてシンプルですが、この“小ささ”自体に芸術性があります。女性用腕時計は60〜70年代に国内外問わず“極小”のものが流行したようですが()、現行製品では女性用腕時計もここまで小さいものを見ることはほとんどありません。

 スクリューバックの裏蓋とパッキンで気密性は充分のようですので、機械のオーバホールを行えば普段使いにも十分耐えるはず。必要なのはこの“極小”の腕時計を着けこなすセンスだけでしょう。 2005.9 update

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

  

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