RICOH DYNAMIC AUTO 45Jewels

   

   

   

   

   

   

 リコーのダイナミック・オート。45石は同社の歴代腕時計の中で最多石となっています。先ずはリコー腕時計の歴史から調べてみましょう。

 リコーブランドの腕時計の源流はヴィンテージウォッチ愛好者にはお馴染みの「タカノ」にあります。正式名称は「高野精密工業」。1899年/明治32年に掛時計を製造する目的で高野小太郎が名古屋に設立した「高野時計製作所」と、1913年/大正2年に目覚時計などの金属製置時計を製造する目的で設立された「高野金属品製作所」の流れを汲んでいます。1924年/大正13年にこの2社が合併。「高野時計金属品製作所」となりました。さらに1938年/昭和13年に金属品部門を分離し、兵器類を製造する目的で設立されたのが「高野精密工業」です。

 戦後1957年/昭和32年2月に西ドイツの「LACO(ラコ)」から腕時計ムーブメントを購入、これを手本に腕時計製造をスタートしました。同年9月に「TAKANO/タカノ」ブランドの第一号腕時計を発売。その後1952年/昭和32年にはアメリカの「HAMILTON/(ハミルトン)」と提携、1959年/昭和34年に同社の機械を手本にした腕時計を発売しています。ところが1959年/昭和34年に名古屋を直撃した伊勢湾台風により工場が壊滅的な被害を受けてしまいました。1962年に営業不振に陥っていた同社をカメラなどの精密器機を製造していた「リコー」が買収、社名が「リコー時計(現・リコーエレメックス)」となります。リコーブランドの腕時計はこの年から販売されることとなりました。

 1962年頃は国産時計各社がますます力を付けていた頃です。セイコーはセイコーマチック・セルフデータを製造開始、シチズンはジェットの量産体制に入るなど自動巻腕時計の本格的な普及期に突入した頃。強大な競合2社が販売合戦を繰り広げる中でクオーツ腕時計の普及が始まる70年中ごろまでの約10年間、リコーは機械式腕時計で後発ながらも今までにない資本力を背景に急速な開発と製品展開をはかったようです。

 今回紹介するDYNAMIC/ダイナミックはリコー自動巻腕時計で最も広く展開されたシリーズです。搭載機械も同社の独自設計で非常に美しい造形。特にこの45石モデルは最高級品の位置付けがされていたものと想像しています。大型のケース、力強いインデックスやドルフィンハンド、文字盤上のバッジなどが高級品の風格。セイコーやシチズンの高級ラインに遜色のない仕上がりとなっています。 2004.3 update

 ※ 参考文献/国産時計博物館国産腕時計博物館  ワールドフォトプレス

    

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

耐震装置はキフショックでしょうか

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

ベアリングに12個のルビーボール。クリスタルセブン43石と双璧です。

 

         

  

  

  

  

  

  

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