Waltham 100 AS Cal.1700

  

  

  

  

  

  

  

 舶来最多石ウォッチの「ウォルサム100」です。100石時計としてオリエントの「グランプリ100」と並び有名ですが、実際に100石がどのように使われているかはあまり知られていません。今回、この謎を解明すべくローターまで外し“100石”の真相を確認しています。

 さて、機械については下でジックリ検証しますので、ここでは外装をチェック。高級時計ふうのインデックスやスタンダードなドルフィンハンド、絹目模様の銀色文字盤はいずれもウォルサムらしからぬ優等生な雰囲気。実際、手に持ってみると質感の高い時計です。

 搭載されるAS製機械は手巻きも可能。ほぼ未使用品だからでしょうか、竜頭は心地よい音をたてスムーズに巻き上がっていきます。一方、ローターのほうはさほど効率よく回転している感じは受けません。

 それでは「ウォルサム100」の機械をのぞいてみましょう。 2004.6 update

    

  

  

  

  

  

  

  

AS Cal.1700 18000振動 5振動/秒 44時間リザーブ

  

  

  

  

 ローターは「HUNDRED 100JEWELS」と刻印されているリング部分と一体です。中央の機械を取り囲み、外周式ローターのように(例12)回転。

  

  

   

 「HUNDRED 100JEWELS」と刻印されているリングのさらに外周部分に装飾ルビーが埋められています。ただしこの時計には機械の外周を上下から挟み込むような“カバー”があり、ちょうどルビーが見えない構造となっています。この“カバー”を持たせた意味は不明。

  

     

斜めから見るとリング外側の装飾ルビーを見ることができます。

  

 

   

ベースはAS製の機械です。テン輪の下にマークと機械番号「1700」を確認。

  

  

 1896年スイスのグレンヒェンで時計機械を製造開始。ASは創設者アドルフ・シルトの頭文字。1926年にエボーシュSA(連合)創設に参加。フォルティスとブランパン向けにハーウッド(バンパー)式自動巻機械の提供する実績も。1978年ETAと合併。1983年にAS銘の機械製造を終了する。

  

  

  

  

 写真中央をご覧下さい。「17 SEVENTEEN JEWELS」(!)と刻印されています。つまり時計機械自体は17石ということでしょう。ローターリング部分には「HUNDRED 100JEWELS」とありますがこれは“ローター部分の石数”を意味すると推測することもできます。ただしローター部分の石を数えてみると1周に42個の石しか確認できません。

 ローターの裏側に100-42で、残り58個の石が隠れている可能性も。

 これはもうローターを外すしか確認する方法はありません、、、。

  

  

  

  

  

 まずは前述の“カバー”上部を外します。これは機械の外側を上下から挟み込んでいるのものですが、結構、固くはめ込まれています。外せるものなのかも定かではなかったので“勇気のいる作業”でした(笑)。

 「HUNDRED 100JEWELS」と刻印されたリング部分はローターと一体で回転する部分ですので、“カバー”は機械をケース側に押さえる役目を持っているわけではなさそうです。

 まるで“100石の謎”の解明を阻むかのよう、、、。

  

  

  

  

時間のある方はロター・リング部分の石を数えてみて下さい、、、42個しかありません。

  

  

  

  

ロター離脱

まず右側のネジを外します。

写真の部品が外れました。

左のネジは写真のようにスライドさせると外れる仕組み。

この状態でローターが外れます。

  

  

  

  

  

ローター裏側です。石を数えてみると、、、42個?

  

  

  

表から見えたルビーが貫通していただけでした。つまりローターにある石は42個だけ。

  

  

  

  

  

  

  

  

 結局「ウォルサム100」はロター部分に42石、機械部分に17石で“59石機械”のようです。真の100石機械は「グランプリ100」だけだということでしょうか。

  

  

  

  

  

  

  

(参考写真)

「ウォルサム65」という時計もあります。石数は「100」よりも“控えめ”のようです。

  

  

  

  

  

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