Citizen Super jet Auto Dater

  

  

  

  

  

  

  

 シチズンのスーパージェット・オートデーター。ジェットの愛称で呼ばれるシチズン03系機械搭載の最高級品です。搭載機械のCal.1151は「シチズンの熟練技術者によって特別調整された(トンボ本より)」もの。発売開始は1963年で石数は当時最多の39石。国産高級(自動巻)時計としてセイコーマチックcal.395と双璧をなしていました。

 大型ケースに太いバーインデックス、ドルフィンハンドはなかなかの押し出し感。文字盤には03系搭載を意味するジェットマークとシチズンの高級モデルを意味する三ツ星が見られます。ローターの回転する感覚は独特で「サラサラ」と音を立て比較的静かにゼンマイを巻き上げます。この音がジェット機のエンジン音のように聞こえる(?)ので愛称をジェットとしたという説もありますが真相は定かではありません。

 03系機械(ジェット)の初号機は1961年にリリースされ1967年頃まで様々なモデルに搭載されてきました。まさに1960年代前半のシチズン自動巻の主力機です。セイコーの62系機械とシチズンの03系機械は日本の自動巻機械普及期の主役だったとも言えそうです。 2002.4 update

    

  

  

  

  

  

ケース番号から1964年3月製造のものと分かります。

  

  

  

   

  

  

  

Cal.1151 世界最大級のテンプを採用 振動数は18000振動/時、毎秒5振動です。

外周式ローター機構はスイスのエボーシュ(時計機械製造会社)FHFが1959年にCal.65で先に製品化しています。※

※Heinz Hampel著作 AUTOMATIC Wristwatches from Switzeland(Schiffer Publishing)より

  

 

    

   

  

    

  

ローターの左右回転が整流される仕組み

ローターが時計回りの場合

リバーサと一体となった歯車(3/遊動車)が左に移動。1と噛んでいるので3は右回転して、左の車と噛みあう(4)。

  

 ローターが時計と逆回りの場合 

リバーサと一体となった歯車(3/遊動車)が右に移動。1と噛んでいるので3は左回転して、右の車と噛みあう(4)。

  

  

リバーサ/遊動車の左右スライドがポイントです(例/ )。