スピマスシルバー文字盤カスタム 〜なかひろ編〜

    

  

  

  

  

  

  

   

 文字盤を入手してから1年。ようやくカスタム品が完成しました。某時計師さんの協力で仕上がりは完璧。大変満足しています。

 文字盤を組込んだベースには黄金メッキ機械を搭載する裏スケモデルを使用。ちなみにシルバーダイヤルのオリジナルモデルはロジウムメッキ機械を搭載した裏スケ仕様です。

 「序章」でも述べましたが準備で一番苦労したのは「黒ハンドセット」の入手でした。オメガの純正部品は年々メーカー管理が厳しくなってきており、こんな“お遊び”のために国内の正規ルートから「黒ハンドセット」を入手することは不可能です。そこで入手ルートを「ebay」や海外の部品ショップなどに求めました。しかし入手しようとしていた「黒ハンドセット」は廃盤モデルのもの。さらにスピマス・プロは「黒ハンドセット」を使用したモデルがほとんどないため、目的の「黒ハンドセット」が全く見つかりません。カスタム計画は行き詰まってしまいました。

 そこで、現行モデル「WGムーン(Ref:36893031)」のブルースチール(青焼)ハンドを入手し、これを代用することを考えつきます。この業界に詳しい方の協力をあおいだところ、やはり国内の正規ルートから「ブルースチールハンド」だけを入手するのは難しいとの返事。一方“ある方法”を使えば堂々と国内代理店から同部品を入手できるとも。ただし、この“ある方法”がなかなか難しい。不可能ではないのですが色々と神経戦を強いられる。“この業界に詳しい方”にも迷惑をかけらませんので、これ以外の方法を探ることにしました。

 そんなときにネット上で偶然、茶きサンと知り合いました。ヤフオクで私が出品した時計部品を茶きサンが落札したのです。オークションが終了した後、メールのやりとりの中で、スピマスの話で盛り上がりました。さらに偶然にも茶きサンは私と同じ業界で働く方だと分ります。それも勤務する会社、所属する部署も非常に緊密な関係にある。共通の知人もたくさんいました。さらに茶きサンは私と同じシルバー文字盤を入手して、カスタム作業を進めている最中(!)とのこと。メールで盛り上がった私たちは、茶きサンのカスタムウォッチ完成を待って会うことにしました。そこで茶きサンのカスタム完成品を直に拝見。同じ“お遊び”を実行している人がいたとは、、、凄い偶然が重なりました。そこで〜茶きサン編〜でレポ−トした時計師さんの紹介を受け、私もその方にカスタムを依頼することにしたのです。

 早速、連絡をとると、いとも簡単にカスタムのオーダーを受けてくれました。またカスタムベースとなったスピマスの外装が少し痛んでいましたので竜頭とベゼルの交換も依頼。機械もオーバーホールして頂くことにします。さて、肝心の「黒ハンドセット」はやはり国内ではなく、ヨーロッパ方面から仕入れるとのこと。もともと入手をあきらめていたハンドだけに「黒ハンドセット」については夜光の有無など、仕入れについて細かな注文はしていません。

 仕上がりは写真の通りです。装着した「黒ハンドセット」は1980年オリジナルモデルの“夜光なし”のものではなく、1998年にイタリアで500本が限定販売された「オメガ創立150周年モデル」のもののようです。むしろ黒一色のハンドよりも白黒のコントランスが奇麗。夜光付ハンドは便利に使えそうです。 2003.9 update

最初は現行のWGムーン(Ref:36893031)の青焼ハンドの入手を試みました。(参考写真)

  

  

通称「イタリア限定」と呼ばれる「オメガ創立150周年モデル」スピマス。

私のスピマスに装着した黒ハンドはこのモデルの物のようです。(参考写真)

  

  

  

ベゼルと竜頭を交換して新品のようです

   

  

  

  

   

  

  

  

   

ベルトはRef.1498。茶きサンのRef.1479とは違った雰囲気ですね。

  

  

  

   

  

  

オーバーホールもして頂きました。OH後は一ヶ月ほど時計を動かし続けることが肝心とのこと。

  

  

  

文字盤、ベゼルなど交換後に返却された部品

  

  

  

 インダイヤルの段差は同じようですが、外周の段差位置は違います。

  

  

  

シルバーダイヤル

ブラックダイヤル

干支足の位置、形状は一緒です。

  

  

  

 交換後戻ってきた文字盤の裏にはSINGER/シンガーのマーク。オメガの文字盤を製造していたメーカーです。以前はロレックスもSINGERに文字盤を外注していました。

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