Seikomatic weekdater cal.6206

  

  

  

  

  

  

  

 セイコーマチック・ウィークデータです。先に所有していた33石モデルから石数を落とした26石モデル。綺麗な金メッキが施されたCal.6206が搭載されています。「ウィークデータ」は1963年に製造が開始された曜日表示がセールスポイントの時計。同シリーズはその後、ケースや文字盤などを変え多種多様なモデルがリリースされます。当時、セイコーは「セイコースタイル」と呼ばれる独自の時計デザインの法則を完成させつつありました。丸みを帯びた戦後の時計は三次曲面を主体としたデザインでしたが、面と直角と二次曲面を中心としたデザインに移行していきます。これは「歪みを排することと研摩を容易にし鏡面仕上げにより光沢あるケースを目指した」ことによるそうです。自動車のデザインなどでも見られるデザイン・トレンドでしょう。ウィークデータには「セイコースタイル」以前のデザインのものと「セイコースタイル」を体現したものが混在。ここで紹介する時計は「セイコースタイル」に向かう過渡期のデザインにあたります。ケースとラグが一体となったケースデザインは重厚さを感じさせ、さらに文字盤上のバーインデックスとドルフィンハンドがさらに力強い印象を持たせます。SEIKOのロゴ、ウィークデータの曜日窓とカレンダー窓が上下右に分散されバランスも取れています。デザインの完成度の高い時計です。

 裏蓋表記から製造は1965年1月。古い時計ですが程度が良く誤差なく時を刻んでおります。 2002.4 update

    

  

  

  

  

ウィークデータ33石 Cal.400

ウィークデータ26石 Cal.6206
 33石モデルでは筆記体でSeikomaticとあります。26石モデルでは現在のSEIKOロゴが登場。文字盤上の基本的なデザインは変わりません。ともに非常に美しい時計です。

  

  

2本のウィークデータのデザインで一番異なるのはラグの形状。サイドから見ると26石モデルのラグがケースと一体のデザインであることが分かります。その後発売されたビジネスAになるとケースに“面”が増え一層、光を反射する意匠となっています。61GS・♯8000はその完成形。

  

  

  

  

  

  

  

  

    

  

   

  

   

ウィークデータ33石 Cal.400

ウィークデータ26石 Cal.6206
 共に金メッキが施された美しい機械です。33石には旧SEIKOSHAのロゴが見られます。キャリバーナンバーの刻印箇所が違うことにも気がつきます。