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セイコーのロードマチックです。カーブしたケースとメッシュベルトが特徴的。シルバーの文字盤には白いストライプが入っています。裏蓋表記から製造年月は1975年7月と分かりました(裏蓋表記の読み方はこちら)。 竜頭を1段引き下に回すと日付がクイックチェンジ、上に回すと曜日表示がクイックチェンジできます。和英表示の切替も可能。さらにもう1段引いて時刻合わせ。秒針規制(ハック)が効き秒針が止まります。 ロードマチックはここで紹介している諏訪製と亀戸製のロードマチック・スペシャルに分類することができます。諏訪製には6振動の56系機械が、亀戸製には8振動の52系機械が搭載。機械比較はこちらをご覧下さい。 ワンピースケースの多い諏訪製ロードマチックですが、ここで紹介している時計はスクリューバック式でしたので機械をじっくり観察することができました。2002.2 update |
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56系と総称される諏訪精工舎製の機械にはいくつかの種類があります。ロードマチックに採用されたのはCal.5601A、Cal.5605A(日付付き)、Cal.5606A(日付け・曜日付き)。 写真中央のCal.5626Aは裏蓋のない「諏訪製キングセイコー(56KS)ワンピース型」に搭載された機械です(日付5625A/日・曜日付5646A)。Cal.5626Aは外部より緩急機調整が可能な仕組みを持っていました。写真でも分かりますがケース下側から緩急調整装置用の竜頭軸が機械につながっています。「キングセイコー」は亀戸製高級時計のペットネームをイメージしますが(参考/諏訪と亀戸)、この時代になると厳格な住み分けがされていたわけではないようです。逆の例では亀戸製手巻き44系機械を積んだ「グランドセイコー」があります。 写真右はグランドセイコーに搭載されたCal.5646A(日付無5641A/日付5645A/日・曜日付5646A)。基本的な部分はCal.5626Aと同じですが外部緩急調整装置がないのでその部分の形状が異なります。また「温度不感ヒゲ」を採用し温度変化による伸縮差を防止したとのこと。56系GSはCal.5641A(日付なし)、Cal.5645A(日付付き)、Cal.5646A(日付け・曜日付き)となっています。 ※GSのCal.56系と同じ構造機械がキングセイコーに積まれていますが、こちらはCal.5625A(日付5625A/日・曜日付5646A)とナンバーリングされます。外部緩急装置機構と同じナンバーリングとなっています。GSとは部品素材で若干の違いがあるとのこと。 参考資料 「国産腕時計9/セイコー自動巻2(トンボ出版) |