KING SEIKO CHRONOMETER Cal.5626A

  

  

  

  

  

  

  

 キングセイコー・クロノメーター、諏訪精工舎(こちらで解説)の56系機械を搭載しています。56系機械の初号機はロードマチックに搭載されたCal.5601A/5605A日付/5606A日付曜日。1968年から製造が開始された56系機械は、キングセイコー、グランドセイコーの2つのフラッグシップブランドにも搭載されました。また“公式”クロノメーターを取得した初めての国産機械です(同規格の解説はこちら)。第二精工舎(こちらで解説)の45系キングセイコー・クロノメーターも同年の規格取得となっています。

 ロードマチックも準高級品の位置付けでしたので、56系は諏訪精工舎がセイコーの高級ライン向けに設計した機械だと言えます。マジックレバー(解説)を開発した諏訪精工舎ですが、56系機械の巻上げ方式はマジックレバーではなく切換車を使った歯車式(解説)を採用。新設計により機械の薄型化などを達成しています。

 セイコーの高級腕時計については、グランドセイコーの機械は諏訪精工舎が担当、キングセイコーの機械は第二精工舎(亀戸)が担当と一応の住み分けはされていました。しかしブランドの共有化が進み、亀戸が設計した手巻44系、45系機械はキングセイコーと共にグランドセイコーブランドにも搭載。逆にこの56系機械は諏訪が設計し、グランド、キングの両ブランドに搭載された例となります。

 56KSクロノメーターのリリースは1969年。初期モデルはワンピ−スケースで、ここで紹介する裏蓋式は後期に追加リリースされたものです。初期モデルに見られた裏蓋上の「KSバッジ」は見られません。またワンピースケースと裏蓋式とでは緩急機の構造が異なります。

 「国際クロノメーター検定協会」に公認された「日本クロノメーター協会」が設立されたのが1968年。以降、1984年に同協会が解散するまで日本国内においてクロノメーターの公式検定を受けることが可能でした。1968年までのセイコー製品の中にも「CHRONOMETER」表記のある製品が見られますが、いずれも同規格に照らして自社検定したものです。またセイコーが独自に設定した「GS規格」はクロノメーターの規格よりも厳格だったことから、56GSにクロノメーターモデルはありません。

 バリエーションが豊富だった56KSクロノメーターの中でも、ここで紹介する7040系と言われるケース・文字盤を持ったタイプはいかにもセイコーのデザインらしく、凛々しい表情を見せてくれます。

 (参考)国産腕時計9「セイコー自動巻2」 2004.5 update

    

    

  

  

   

  

  

  

 曜日表示は和英切換が可能。修正不能区間(不能区間の解説)があり、午後8時〜午前1時のあいだは切換えができず、無理に修正を行うと修正歯車が破損します。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

刻印は5626-7041/451531

キャリバーナンバーは5626、リファレンスが7041。1974年5月製造の時計と分かります(読み方)。 

  

  

  

  

Cal.5626A 28800振動 8振動/秒

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

クロノメーター機械には固体番号が入ります。

   

  

  

  

  

  

ロードマチックCal.5606A

キングセイコーCal.5626A
 ロードマチックは6振動/秒、キングセイコーは8振動/秒。キングセイコーは高振動化された分、テンプのサイズがひと回り小さくなります。微動緩急装置も異なります。ケース外部から緩急調整を行うワンピースケースの56KSも緩急装置はまた違った形状(こちらで比較)。56GS(Cal.5641/5645/5646)は右の写真にある緩急装置を採用しています。

  

  

  

  

   

       

  

  

  

  

 

  

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