SEIKO SEIKOMATIC-P Cal.5106A

  

   

  

  

  

   

   

 亀戸(第二精工舎/解説)製造の51系自動巻機械を載せた「セイコーマチックP」です。1967年に「セイコーマチックP」に搭載されることで登場し、「プレスマチック」「セイコーファイブ・デラックス(亀戸製造51)」に搭載された51系。製造期間が短いことから、搭載製品はもとより51系機械自体、見る事のすくないレアメカです。

 「セイコーマチックP」の「P」はプッシュボタンの頭文字。竜頭内に設置された六角形のプッシュボタンが同製品の特徴です。これを押し込む度に日付け表示がクイックチェンジ。ボタン上面の高さは竜頭の最上部枠に揃っていますので、誤って押してしまうこともありません。デザインも含めて絶妙な設計がされています。なお曜日は午前0時付近の針往復によりクイックチェンジが可能。毎日使用し続けるのであれば曜日の変更は必要ありませんので、プッシュボタンによる日付変更は月末の31日有る無し月の調整に使われたのでしょう。竜頭を引き出すことでのハック機能も付加。

 「セイコーマチックP」は51系自動巻機械を載せた初の製品であると共に石数は33で51系製品中で最多。ラインナップに18金無垢モデルも揃えるなど高級品として発売されました。1967年(昭和42年)、大卒初任給26150円の時代にステンレスケ−スモデルが17000円〜18500円の価格設定。洗練されたコンサバティブなデザインは当時のビジネスマンに支持されたことでしょう。諏訪製83系自動巻機械を載せた「ビジネス」シリーズの後継として、ポジショニングされた製品だったと想像しています。 2006.5 update

参考資料 「国産腕時計5セイコー自動巻1」「/産腕時計9セイコー自動巻2」 トンボ出版

       

  

  

   

裏蓋表記からこの固体の製造が1968年1月だと分かります(読み方

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

    

  

セイコーの歯車巻上げ式 諏訪83系/亀戸51系/諏訪56系/亀戸52系

マジックレバー式(ツメ巻上げ方式※)に代表されるセイコーの自動巻機械。しかし歯車巻上げ式※も数多く開発されています。

※参考/様々な自動巻機構

  

諏訪製(諏訪精工舎製)83系自動巻 1963年〜

 「ローラーロック反転歯車」と呼ばれる機構を使用。左右異なるローターの回転を「2枚の歯車に内蔵されたローラー」が回転方向ごと交互にロックされることで一方向の回転に整流される仕組み。

亀戸製(第二精工舎製)51系自動巻 1967年〜

 ローターの左右回転を角穴車(ゼンマイ)に伝えるための歯車が上下2枚重なって配置。原理は83系と同じですが構造が異なります。下の52系と見比べると51系が52系の源流にあることが感じ取れます。

諏訪製(諏訪精工舎製)56系自動巻 1968年〜

 51系と同様の仕組みで整流を行います。56系機械は「キングセイコー」「グランドセイコー」と二つのフラッグシップモデルに搭載された唯一の自動巻機械でした。

亀戸製(第二精工舎製)52系自動巻 1970年〜

 基本的には51系自動巻の構造を踏襲。51系の雰囲気も残りますが機械は薄型化されています。日付・曜日の切換え方式が51系のプッシュ式から竜頭引出し式に変更。52系は現行4S系自動巻のベースにもなっています。

     

  

  

       

  

  

  

  

  

  

  

  

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